現在、イタリアのMille Miglia委員会より公式に大会のシンボル“赤い矢印”の使用が承認され、姉妹イベントとして公認された国際大会はアルゼンチンの『1000 Millas Sport』及びアメリカの『California Mille』そして日本の『La Festa Mille Miglia』があります。

1997年に始まった“La Festa Mille Miglia”は昨年第一段階の第5回大会を終えました。この5年間は、常にイタリアのMille Migliaと連動し、大会を支える最も重要な参加者、観衆、協賛各社、地方自治体、警察機関、メディアなど、すべての関係者から大会を認知される点と開催の意義や公益性を高めるという点に初期の目標を設定し、その目標は達成されました。

“La Festa”の第2段階の5年間は国内のみならず世界からも認知される点に目標を定めます。この目標は関係するすべての人々の情熱と友情と信頼の結集によって達成されます。しかし大会が成長するにつれ、今後予想される多くの課題も忘れてはなりません。

ともすれば大会は一握りの金持ちやコレクターやマニアによる単なる道楽者の集会と見られたり、スノッブな大会と誤解を受けたり批判される可能性を含んでおります。

これらの誤解や批判は、クラシックスポーツカーによる文化イベントが根付いていない我が国に於いては当然起こり得る事ですし、1927年に始まった本家“Mille Miglia”との歴史の相違や西欧との車文化に対する認識の差をみても明らかです。しかしながら“La Festa”も5年という歳月を経て本家と全く同様な点も生まれました。 それは平均年齢が50歳を越えた参加者にとっても、古い車にとっても、1000マイル先のゴールを目指すのは容易ではないという点と大会で出会うすべての人々と友情で結ばれるという点です。

即ち、大会は道楽者の集会でも、コレクターやマニアの為のものでもなく、少年の心を失わない紳士淑女が1年に1度、家族や友人と共に、現代の車とは比較にならない程不便な車を駆って、 訪れる各地の人々との“ふれあい”を求めるスポーツ文化イベントなのです。今後、多くの人々から認知はされても、決してブームにならず、大きな友情の輪を広げ、歴史を積み重ねる事によって文化イベントとして国内外から認知される事が重要な課題です。

 

この課題を達成する為には、すべての関係者が友愛と博愛の精神を忘れず、 熱き情熱をもって大会を育むという連帯感と大会の公益性や意義を把握し実行する使命感と共に目標に対する強い意志統一が必要不可欠です。

昨年の大会では新たなる出会いを含め47市町村を訪れ、全行程1都10県の沿道に集まった小さな子供達からお年寄りまでの歓迎や声援は7万人を越えました。 今後、どんなに大会が大きくなろうと、どんなに名車が集まろうと、人々との“ふれあい”こそが大会開催の意義として決して忘れてはならず、誇りをもって世界に発信する新しい日本の魅力となるのです。

1997年から不変の『古いものに敬意を』『いくつになっても心・少年』『イベントに参加したすべての人々と友情の輪を広げる』という基本精神を掲げる『La Festa Mille Miglia』の開催に よって、 世界が平和な21世紀となるために少しでも貢献できればと考えます。一歩づつ前進することでこの“大きな夢”は実現すると信じます。

“継続は力”永く培われた偉大な力によって“夢”は叶うのです。

La Festa Mille Miglia 2002 組織委員会

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