【企画主旨】

 日本で唯一国際クラシックカー連盟(FIVA)公認の国際ラリー“La Festa Mille Miglia”は、イタリアで1927年に誕生したMille Migliaの70周年にあたる1997年に始まり、今大会が8回目となりました。“La Festa Mille Miglia”は本拠地イタリアMille Migliaと基本精神、規則、競技内容を連動し、オリジナル大会の定着を目的に過去7大会を開催して参りました。

毎年の実施にあたっては、参加者と訪れる各地沿道に集まる多くの人々が大会のシンボルロゴ赤い矢印マークのもとに友情の輪を広げ深い絆と笑顔で結ばれること、個性溢れる古い車達に敬意を払い、たとえ古くとも大切に使えば今でも立派に通用すること、少年のように輝く大人達の存在を示すことを主旨とした3つの基本精神を掲げております。

この基本精神は、参加者、観衆、関係者という大会の主役たちの笑顔によって成り立ちます。
初めて訪れる町で交わす歓迎と感謝の笑顔。再会の笑顔。壊れた車が回復した安堵の笑顔。
夫婦、親子、友人という参加者二人だけの笑顔。スタッフと交わす笑顔。完走した歓喜の笑顔。
受賞の笑顔。勝者に送る称賛の笑顔など、たとえ悪天候であっても緊張と疲労が続こうとも、途中リタイアとなっても参加する人々には笑顔が溢れます。

クラシックカーの走る姿はとても優雅に見えますが、1000マイルを走破するのは過酷です。

古い車達が遠いゴールまで辿り着くためには、寒い朝のエンジンを暖める作業から始まり、
重いハンドルを操作し、数え切れないほどクラッチを踏み、容易でないギアチェンジを何度も繰り返しながら、予想できない様々な車のトラブルをも克服しなければなりません。参加者の共通点は、たとえ過酷でも“走ってこそ車”という信念を持ち、スポーツマン精神に則って1000マイル完走に挑戦し続けます。

年々、かくも過酷な1000マイルに挑む多くの紳士淑女が集まるのは、大人が心底楽しむ“場”が少ない我が国にあって、1年に1度くらいは気心の知れた家族や友人と共に、童心に返ることができる楽しい5日間の冒険の旅だからではないでしょうか。

大人達は兎角忙(せわ)しない日々に追われがちです。
たまには思い切り楽しんでみては如何でしょうか。
そろそろ本気で考える時代がやって来たと思います。

我々は“継続こそ力”を合言葉に、自動車王国日本にクラシックカー文化を育て上げるため
情熱と勇気をもって、いま一度初心に戻ります。


La Festa Mille Miglia 2004 組織委員会

 


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