【大会レポート2日目】2016年10月15日
地元からのあたたかな歓迎
2日目となった15日は、朝から快晴。300kmを超えるロングドライブに備え、多くのエントラントが早朝からエンジンをかけ、車の調子を確認していた。朝は寒く、フロントガラスが結露してしまい、前が見えないほど。しっかりと暖機を行い、最初のポイントとなる松之山温泉を目指した。
2日目は、美しい棚田や湖、うっすらと紅葉の色が見え隠れする山々の景色が楽しめるワインディングロードと、温泉街や商店街などの市街地を交互に走るルートが用意されており、エントラントたちは長距離の運転を最後まで満喫できたようだ。
温泉街や商店街では、多くの地元の方たちがエントラントをあたたかく迎えてくれ、たくさん声援を送ってくれた。年に一度のこのイベントを楽しみにしてくれている人も多く、1号車の到着前からフラッグを振ってラリーの雰囲気を楽しんでいるようだった。エンジンの音が聞こえてくると大きな歓声が上がり、みな一斉に「がんばって!」とエントラントに声をかけてくれる。子供たちからタッチを求められると、エントラントもそれに応え笑顔で手を差し出していた。現代車しか知らない子どもの瞳に、目の前を走る車やそれを運転するドライバーは、どんな風に映っているのだろう。このラリーを通じて、クラシックカーに少しでも興味を持ってくれたのなら、それはとても嬉しいことだ。
2日目は、13ものPC競技が行われ、1日目に成績が振るわなかったエントラントたちが奮闘し、大きく順位が入れ替わった。その中でも、上位3名は1日目からの順位をキープ。2日間を通して安定した結果を残している。PC競技は、車の状態やドライバーとコ・ドライバーとの連携、その日の天候など、様々な要素が影響する。いかに集中力を切らさず、ドライバーとコ・ドライバーが息を合わせられるかがポイントとなる。早朝から実際に車を動かしてその日の車の状態を確認したり、ドライバーとコ・ドライバーがお互いを信頼し合って競技に臨んでいる姿を見ていると、どのチームも優勝する可能性を秘めていると強く感じる。
3日目は、長野県の軽井沢町から神奈川県の箱根町まで、約310kmを走る。次の街では、どんな出会いが待っているのだろう。
(文&写真:岩本 美香)
高田本町商店街で行われた公開PC競技に臨む BUGATTI T35C
渋温泉で歓迎を受ける BNC 527 MONZA
スタンプをもらい渋温泉を後にする LAGONDA LG45 TYPE T7 RAPIDE
多くの人が集まった旧軽井沢銀座商店街を走る FIAT 501S
旧軽井沢銀座商店街でスタンプをもらう ALFA ROMEO GIULIETTA