La Festa Mille Miglia 2019

大会レポート

【大会レポート1日目】2019年10月25日

被災地支援大会として La Festa Mille Miglia 2019 が開幕

台風15号および19号で被災された方々へのお見舞いと復旧への祈り、そして支援を呼びかける大会として開幕した、22年目の La Festa Mille Miglia 。昨年から裏磐梯ルートに戻ったが、今年もまた福島県を中心に、東方地方を巡る旅が用意されている。

初日となる25日は、お昼前に原宿・明治神宮をスタート。朝から冷たい雨に見舞われたが、しっかりと雨天の対策が施された車たちとともに、エントラントたちは元気に出発していった。

明治神宮を出たあとは、最初の競技会場となる代官山 蔦屋書店へ。ここでは毎年、PC競技(決められた区間を決められた秒数で走り、設定タイムとどれだけ誤差が少ないかを競う計測競技)が結果公開形式で行われているのだが、強い雨の影響により、いつもの実力を出し切れていないエントラントもいたように感じた。

代官山 蔦屋書店を出ると、一気に北上し福島県へ向かう。スタンプポイントの矢吹町の大池公園、天栄村の村役場、猪苗代町の野口英世記念館でスタンプを受け、矢吹町では自動車教習所でPC競技を行い、1日目の全行程が終了した。この日のゴールとなる北塩原村の裏磐梯レイクリゾートに到着するまで、ずっと雨の中を走行してきたエントラントたちは、疲労の色を滲ませながらも、無事に到着できたという安堵の表情を見せていた。

駐車場で休んでいる、約320kmの道のりを走った車たち。雨に濡れたその車体を眺めながら、あと3日間、果たして何台の車が無事に最後まで走り切れるだろうかと、思いを馳せる。

被災地支援と銘打った今大会は、各ポイントにて義捐金活動を行い、集まった義援金は、大会終了後に通過ルート上で被災した市町村へ届ける予定だ。今回、ルート変更を余儀なくされたエリアもあり、台風の爪痕はまだまだ色濃く残っている。

2日目は、福島県と宮城県、山形県の東北3県をまたいで、約270kmのルートを走る予定。被災した地域も近く、少しでも地元の方たちの励みになることを願う。

(文&写真:岩本 美香)
降りしきる雨の中、明治神宮をスタートする STANGUELLINI S1100
降りしきる雨の中、明治神宮をスタートする STANGUELLINI S1100
スタート前の交通安全祈祷
スタート前の交通安全祈祷
代官山 蔦屋書店で結果公開形式のPC競技に臨む BUGATTI T35C
代官山 蔦屋書店で結果公開形式のPC競技に臨む BUGATTI T35C
矢吹自動車教習所でPC競技に挑む MG C-TYPE
矢吹自動車教習所でPC競技に挑む MG C-TYPE
PC競技の計測ラインを目視する TRIUMPH TR2
PC競技の計測ラインを目視する TRIUMPH TR2
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