5月18日から21日までの4日間、今年もブレシアとローマを往復するMille Miglia 2017が開催された。 1927年に始まったMille Migliaは今年がちょうど90回目の記念開催となった。この節目の大会に世界中から集まったクラシックスポーツカーは総勢450台。日本からは常連組のほか、初参加7台を含めて過去2番目に多い17台がエントリーした。 車検前日の15日からブレシア市内には多くのクラシックカーが集まり始め、昼夜を問わずあちらこちらでその姿を目にするようになってきた。また、Mille Migliaの歴史において重要な場所の一つであるPiazza della Vittoria(ビットリア広場)やViale Venezia (ブレシア通り)では設営作業が始まり、周囲の店舗は手旗やチラシで装飾され、いよいよ祭りが始まるぞ、という独特な空気が市内中に溢れこちらもワクワクしてくる。 450台も参加するMille Migliaでは車検も大掛かり。 車検が終わった後、数チームが昨年から始まったガブッリトロフィーに参加。 明けて18日。いよいよMille Miglia 2017が開幕。残念ながら、1台がスタート前にリタイア。 今大会も、フェラーリとベンツのトリビュートが行われた。これは大会のルートを現代のフェラーリやベンツが、クラシックカーが通過する前に走行していくもの。露払い的な意味合いがあるのだろうが、あまりマナーのよろしくない参加者も多く目にする。過去に何度か大きな事故が起きているMille Milgia。クラシックカーが主役であるという事を忘れずに走って欲しいものだ。 トリビュートが全て出発した午後2時半。過去10度Mille Migliaを制覇しているジュリアーノ・カネが操るOMがスタート台に登り、いよいよMille Miglia 2017が開幕した。 途中、スタート台に不具合が起こり残念ながらスタート台を登れなくなってしまったが、それでも観覧席や沿道から湧き上がる歓声に送り出され、4日間の冒険の旅が始まった。 大会中、日中は概ね好天だったが2日目の夜と3日目の夕方に局地的な豪雨に見舞われた。特に2日目の夜、ローマで降った雨は想像を絶するような雨だったようで、冠水した道路の影響で1台がリタイアとなってしまった。 そして21日、いよいよゴールを迎える。450台の参加者のうち70台がリタイア。 続けて行われた表彰式は例年行われるオペラハウスではなく、同じくMille Migliaでは重要な場所の一つとなるPiazza della Loggia(ロッジャ広場)で開催された。参加者、関係者だけでなく地元ブレシアの観衆も見守る中で行われた表彰式。 今大会で気になったのは、日々行われるCO競技やPC競技でのペナルティーについて。 最後になるが今大会は日本チームの参加台数が多かったためか、応援でブレシアを訪れた日本人も多く見受けられた。
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