【大会レポート3日目】2022年9月18日
人にも車にも過酷な1日
台風14号の影響により、朝から雨が降り出した3日目。後半戦に入り、人も車も疲れが見え始めるタイミングだ。
午前8時15分にホテルを出発した一行は、日光霧降アイスアリーナへ向かう。雨の中、この日最初のPC競技をこなし、日光をあとにする。栃木県では、道の駅 湧水の郷しおやと矢板市上下水道事務所、道の駅 きつれがわと道の駅 もてぎの4カ所でスタンプを受け、茨城県へ。
スタンプポイントとなる笠間稲荷の大鳥居前には、雨の中たくさんの地元の方たちが待っていてくれた。スタンプを受け、1台ずつお祓いをしてもらい、お囃子隊の軽快な音色に見送られながら、大洗を目指す。
ランチ会場の大洗マリーナでは競技も行われ、午後の部がスタート。次の目的地となる小江戸佐原へ向かう。
昔ながらの水郷の街並みが残る佐原の景色には、クラシックカーがよく似合う。ここでも、雨にもかかわらず多くの地元の方たちが出迎えてくれた。雨はより一層強さを増し、容赦なくエントラントたちの体力を奪っていく。
佐原を出ると成田に向かい、この日最後のポイントとなる日本自動車大学校へ。日本自動車大学校でPC競技を終え、まだ明るい時間帯にANAクラウンプラザホテル成田に到着。人にも車にも過酷な1日となった。
朝からの雨で、走るだけで精一杯の行程だったが、それでも各ポイントにはエントラントたちを出迎えてくれる地元の方たちがいて、その姿にとても励まされた。日曜日ということもあり子どもたちも多く、キラキラした目で一生懸命手旗を振って応援する姿に、心を打たれた。今日出会った車たちに、いつか乗ってみたいと思ってくれたなら、こんなに嬉しいことはない。
ラリーも後半戦になると、車輌トラブルによりリタイアを余儀なくされる車も出てくるのだが、リタイア扱いになっても、所有する他の車輌に乗り換えて最後まで走り切ろうとするエントラントも。その姿を見ていると、もちろん競技の成績も大事だが、完走するということがいかに大変で大切なことなのか、改めて感じさせられる。
最終日の4日目は、千葉県内を約255km走り、幕張ベイタウンのゴールを目指す。連日、早朝から深夜まで車輌をメンテナンスしてくれているメカニックたちの想いも乗せて、1台でも多くの車が無事に完走できることを願う。
(文&写真/岩本 美香)
佐原の街を走る TOYOTA 2000GT
日光霧降アイスアリーナでPC競技に臨む BANDINI 1100 SPORT
スタンプポイントの笠間稲荷でお祓いを受ける BUGATTI T35B
笠間稲荷でスタンプを受け、お囃子隊に見送られる PORSCHE 356 SPEEDSTER
伊藤友則香取市長からスタンプを受け、ミスあやめの三人から記念品をもらう BUGATTI T35