【大会レポート1日目】2023年10月6日
クラシックカーの秋の祭典 La Festa Mille Miglia 2023 が開幕
26回目の開催となる今年の La Festa Mille Miglia。今回は初参加のチームや、若い世代のチームも多く参加し、車検会場はいつにも増して活気に溢れた。
カラッとした秋晴れの空の下、午前11時、彬子女王殿下や Gianluigi Benedetti 駐日イタリア大使、長谷部渋谷区長らに見送られ、63台もの車たちが明治神宮を出発した。
神宮橋のスタートセレモニーでは、今年はビッグバンドの生演奏をバックに、スタートフラッグは幼稚園児たちが振るという内容で、いつになく華やかで賑やかなスタートとなった。
明治神宮を出ると、エントラントたちは一気に福島県を目指す。福島県の最初のポイントとなる矢吹自動車教習所では、PC競技(決められた区間を決められた秒数で走り、設定タイムとどれだけ誤差が少ないかを競う計測競技)を行ったあと、スタンプを受け、地元の人たちに見送られながら中町ポケットパークへ。
中町ポケットパークでは、今年も多くの人たちがエントラントと車たちをあたたかく出迎えてくれた。ここではゼッケン番号順に隊列を整え、各車輌ごとに決められた時刻に再出発。矢吹町では、町中で手旗を振って応援してくれる人たちの姿もたくさん見られ、ロングドライブ後の疲れも吹き飛んだ。
その後、野口英世記念館でスタンプを受け、猪苗代スキー場で最後のPC競技を行うと、気温もぐっと下がってきて、夕暮れの風が冷たく感じられた。沿道ではススキが揺れて、季節はすっかり秋へと進んでいることを実感する。
屋根や窓のない車も走る La Festa Mille Miglia では、訪れた場所で見る景色や感じる空気が、時に厳しく、時に優しく、自然の雄大さや美しさとともに、季節の移ろいを教えてくれる。
午後6時頃には、ほぼすべての車輌が裏磐梯レイクリゾートに到着。雨が降り始めた駐車場では、約325kmを走った車たちのメンテナンスが、夜中まで行われている。楽しくも過酷な旅路は、明日も続く。
2日目は、福島県と宮城県、山形県、栃木県をまたいだ約417km のルートを走る予定だ。東北の秋の景色と地元の人たちとの再会、そしてロングドライブを楽しもう。
(文&写真/岩本 美香)
彬子女王殿下らに見送られ、明治神宮をスタートする BNC527 MONZA
出発前の交通安全祈祷
矢吹自動車教習所でPC競技に臨む BUGATTI BRESCIA T13
矢吹自動車教習所でスタンプを受ける ERMINI 1100 SPORT
中町ポケットパークを通過する GIAUR TARASCHI 750 SPORT