1997年に誕生したLa Festa Mille Migliaは干支が一巡する12回大会を迎えました。
大会は第一回目から変わらぬ3つの基本精神を掲げて毎年開催しております。
1番目の基本精神は『古いものに敬意を』です。
現代は技術の進歩、発展によって大変便利な世の中になりましたが、果たして心は豊かになっているのでしょうか?
人の感性や価値観はひと昔前にくらべて進化しているのでしょうか?
現代の自動車は過去半世紀以上の年月を経て飛躍的な進化を遂げ、
コンピューターに制御されカーナビを装備した現代の車であれば、誰でも目的地まで快適に、
しかも、故障の心配など一切せずに到達できる最も手軽な移動手段の一つとなりました。
La Festa Mille Migliaの参加車は、すべて人間の操作によってのみ作動し、
目的地まで到達するには、常に車のご機嫌を伺わなければならないという実に不便な乗り物かも知れません。
しかしながら、この古い参加車は、この車を世に送り出した卓越した先人達の創造力に富んだ閃きによって、
同じものがひとつとして存在しないほど、すべてが実に個性的で魅力的な車です。
自動車の買い替えが当たり前の現代にあって、この古く不便な車を次世代に残し、
偉大な先人達によって製造された芸術作品を語り継ぎ、敬意を表することが大切なことと考えます。
2番目の基本精神は『いくつになっても心 少年』です。
La Festa Mille Migliaの参加者の平均年齢は50歳を超えます。
出発地、ゴール地、その他どこでも結構ですから参加者をご覧になってください。
白髪や老眼鏡を掛けた参加者の真剣な眼差しは、夢を追いかけていた青春時代の気分なのでしょうか、
どの参加者も笑顔に溢れ、年齢よりずっと若く見えるはずです。いや、本当に若いのです。
『老いてますます盛ん!』高齢化を防ぐのは夢を追い求め、挑戦し続けることだと思います。
La Festa Mille Migliaの参加者の存在は、若い人々にとっても、ひとつの目標となるはずです。
いくら高齢になっても、常に情熱的な若い心を忘れず、夢を追い、挑戦することが大切です。
最後の基本精神は『イベントに参加するすべての人々と友情の輪を広げる』です。
大会は国内外の参加者、1000マイルの沿道に集まる観衆、大会を陰で支えるスタッフ、各地のボランティアなど、
すべての関係者が出会う場所として存在し、大会の主役はイベントに参加するすべての人々、
そのすべての人々の友情の輪が大きく広がっていくことが重要と考えます。
我々は以上3つの基本精神のもと大会を構築し、挑戦し続けて参ります。
La Festa Mille Miglia組織委員会 |