La Festa Mille Miglia 2023

大会レポート

【大会レポート2日目】2023年10月7日

秋雨の東北路

寒い朝を迎えた2日目、裏磐梯の天気は雨。気温は8℃ほど。エントラントたちは早朝からエンジンをかけ、暖機運転に余念がない。防寒・防水服をしっかり着込んで、午前7時半にホテルを出発。

ホテルを出ると、磐梯山噴火記念館、リンクサーキット、ふくしまスカイパークの3つの会場でPC競技を行い、スタンプポイントの飯坂温泉へ。福島県を出ると、一行は宮城県へ向かう。

宮城県では、上戸沢集会所、七ケ宿ダム自然休養公園駐車場、大わらじでスタンプを受け、続いて山形県へ。

山形県の上杉神社、小野川温泉でスタンプを受けると、再び福島県へ入り、喜多の郷でランチタイム。お腹を満たしたエントラントたちは、午後の行程へ。

北塩原村役場、大内宿でスタンプを受け、最後のPC競技会場となる田島ドライビングスクールへ向かう。大内宿では、たくさんの地元の人たちや観光客から歓迎を受け、長距離を走り疲労の色が見えるエントラントたちの励みになった。

一行は福島県から栃木県に入り、宿泊地となる日光を目指す。山あいのワインディングロードを駆け抜け、温泉街を通過し、日光金谷ホテルと中禅寺金谷ホテルへゴールイン。約417kmのロングドライブは、雨が降り風も強いハードな道中となった。

不安定な天候の中でのドライブとなった2日目だが、雨の合間に空には何度も虹がかかり、山々はうっすらと紅葉の色に染まり、この時期だけの表情を見せていた。黄金色に輝く穂を垂れた稲や、風にそよぐススキを見ながら、美しい日本の秋の風景を存分に楽しんだ。

また、沿道には多くの地元の人たちの姿も見られ、こんなところにまで、という場所からも手を振って応援してくれる姿に、胸が熱くなった。年に一度の再会を、楽しみに待っていてくれることが、とても嬉しい。

長い1日が終わり、今日もまた深夜まで車のメンテナンスをする音が聞こえてくる。車を安全に走らせることができているのは、それを支えるメカニックがいるからこそ。彼らは、エントラントたちが車とともに無事にゴールまで辿り着けるよう、昼夜を問わず車と向き合っている。メンテナンスの様子を見ていると、完走できるということが当たり前のことではないというのを実感する。

3日目は、栃木県から茨城県を経由して、千葉県の成田まで約263kmを走る。疲れが出てくる後半戦。楽しみながらドライブしよう。

(文&写真/岩本 美香)
スタンプポイントの大内宿に並べられた車たち
スタンプポイントの大内宿に並べられた車たち
ふくしまスカイパークでPC競技に挑む FIAT FARINA
ふくしまスカイパークでPC競技に挑む FIAT FARINA
飯坂温泉でスタンプを受ける CISITALIA COLOMBO BARCHETTA
飯坂温泉でスタンプを受ける CISITALIA COLOMBO BARCHETTA
上杉神社でスタンプを受け記念品をもらう STANGUELLINI S1100
上杉神社でスタンプを受け記念品をもらう STANGUELLINI S1100
喜多の郷でのランチタイム中に BUGATTI T35 をメンテナンスするメカニック
喜多の郷でのランチタイム中に BUGATTI T35 をメンテナンスするメカニック
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