昨年、日本で初めて国際クラシックカー連盟より国際ラリーとして公認された“La Festa Mille
Miglia”は今大会で第7回目を迎えます。この“7”という数字は“Mille Miglia”にとって運命の数字といわれています。
Mille
Migliaと“7”にまつわるエピソードは、北イタリアの古都Bresciaで記念すべき第一回大会が1927年に開催されました。1000マイルの一般公道を舞台としたスピードレースの“Mille
Miglia”は1957年の悲劇の事故によって中止を余儀なくされましたが、復活を望む熱きイタリア人の情熱により1977年に世界で最も美しいクラシックカーの祭典といわれる現在のスタンプラリー形式として蘇りました。
こうして節目の年には必ず“7”がつき、Mille Migliaの運命の数字となったのです。
そしてMille Miglia誕生70年にあたる1997年“La Festa Mille Miglia”が始まり、La Festaにとっても“7”は運命の数字となりました。
一般的に“7”はラッキーセブンと呼ばれ、幸せをもたらす番号として親しまれています。
今大会は参加者、観衆、協賛各社、主催後援団体、スタッフなどすべての関係者に幸せが訪れるよう、無事に大会が終了できるよう、“La
Festa Mille Miglia”にとっては、この“7”が幸運をもたらす数字となるよう願っております。
昨年の大会では訪れる各地の市町村の沿道には10万人を越える人々が朝早くから熱き声援を送り、一年ぶりに再会する参加者との“ふれあい”を笑顔で交わし友情を深めました。
この“ふれあい”こそが、La
Festa の求める最も重要なテーマとして、三つの基本精神のひとつ『イベントに参加したすべての人々と友情の輪を広げる』として掲げられています。
訪れる各地には美しい自然や歴史が刻まれた多くの名所・旧跡、伝統を受け継いだ建造物が点在しています。そこに住む人々との新たな出会いや再会、沢山の“ふれあい”によって培われた友情の輪は年々回を重ねるにつれ広がってまいりました。
残り二つの基本精神は『古いものに敬意を』と『いくつになっても、こころ少年』です。
“古くなったら買い換える” “飽きたら捨てる”そんなことが当たり前のハイテクノロジーの現代にあって、職人達の情熱と匠の技によって作ら
れた参加車は、たとえ古くても、不便でも、壊れやすくても、20世紀の芸術品として次の時代を担う子供達に残さなければならない貴重な財産です。
社会が高齢化し若者達に主役の場を奪われつつある時代の中で、大人達が自らの輝きを失わず、いくつになっても少年のような心で夢を追いかけることが大切なのです。
何かに没頭できる趣味がありますか?
心底楽しめる時間を持っていますか?
自分のライフスタイルがありますか?
ひとつの答えが“La Festa”の中にあります。
“継続は力“です。